お気に入りコンパクトスポーツ | コンパクトカー!LOVELOG -スイフト編-

お気に入りコンパクトスポーツ

 バラードでコンパクトカーの楽しさを味わってしまった自分には、後継車であるサイバーCR-Xに乗り換える以外考えられませんでした。

サイバーは比較的新しく(H3年型)、修理の手間などももちろんかからず、楽しくて好きなクルマでした。まず弾丸のようなスタイル、デザインがカッコイイ。そしてエンジンが気持ちいい。運転が楽しい。これに尽きます。

低い着座位置のため、長時間走行では疲れましたが、高速走行は安定しており、低速では後ろを振り回して走れる、そんなクルマでした。
エンジンをムダにブン回して少し荒い運転をすると、ヒヤヒヤ、ドキドキさせられる、麻薬のようなクルマ、「地獄へ導くクルマ」と評したコメントを見かけたこともありますが、まさにその通りです。よく言えば「チョー気持ちいい」 これに乗ると誰でも「ムダな走り」「走るために出かける」ことをしたくなるはずです。現在のタイプRもおそらくそうでしょうね・・・。ただCR-Xは、日常性も持ち合わせていました。普通に走れば燃費も約15Km/Lと良く、普通のコンパクトカーでいられたのです。

CR-Xとの付き合いの中では、いろいろなことがありました。マフラーやショックアブソーバを変えてみたり、ショートストロークシフトに換えたり、タイヤを15インチにアップしたり、、油温・油圧計なんてのもつけてみたり、、いつも何かいじってました。しかし今思うと、クルマにとっては何もいいことをしていない。若かったなぁ・・・。後ろで水漏れが発生したりもしましたが、自分で修復するのも楽しかったものです。しかしトランクルームが水びだしになっていたのはかなり驚いたものです。本当に手間のかかる奴でした。

さて、結構気に入って乗っていたこのクルマですが、挙動が唐突なのはバラードとも同様で、そこが面白さでもありました。旋回中にアクセルを緩めるとすぐにタックインしてくれるのです。ご存知の方もいると思いますが、くるくる回るジムカーナ等でも大活躍した車です。しかしグリップの高い路面では限界が読みづらく、全長が短いせいかコントロールが難しい、そんなところもありました。

しかし、そんなふうに愛したCR-Xも最後は高速道路で雨中にすべって壁にぶつけてしまい、そのまま走行はできたもののフェンダーからエンジンルームにかけて変形・・・修復が困難で高額なため、無念ながらそれを機に手放しました。

ハイドロプレーニングの恐ろしさは、必ずしも高速走行だけではありません。スピードが40~50キロ程度でも起こりえます。タイヤの溝が充分にあったとしても、条件が揃うとグリップは失われてコントロールが効かなくなりますので、充分注意しましょう。この時は、軽い車重、上り坂、カーブ、大雨、少しの段差による跳ね上げ、という条件が重なって、フロントが数秒間浮き上がり、コントロール不能になってしまった様子です; ;怖かったです。