コンパクトカー!LOVELOG -スイフト編- -31ページ目

バッテリー切れ

 メンテとは無縁のさすがのヴィッツも、バッテリーが上がったことがありました。通常2~3年で交換するべきものですが、逝くまで使ってやろうと思い、3年の車検時に交換しませんでした。まあ、いざ切れたら自転車で近くのガソリンスタンドで買って入れ替えればいいや、という魂胆でしたので、いつ切れても不安はありませんでしたが、とうとう4年半で逝きました。

その時は出かけようとしてエンジンがかからなかったのが少しショック。でも予兆はありました。前回エンジンをかけたとき、いつもよりかかりが鈍かったのです。セルスターターの回転が遅いというか、ギリギリかかった感じでした。本当はそこで見極めるべきでしたが、放っておきました。やっと切れたんだ、と思い自転車でスタンドヘ。

ヴィッツ1.0だとバッテリーは6000円程度で、安い部類に入ると思います。取替えもネジを緩めてステーを外し、入れ替えるだけ。買ってきた状態で、すでに電力は蓄えられているので、付け替えればそのままエンジンはかかります。
長らく働いた古バッテリーは、新しいのを買ったスタンドに引き取ってもらいました。4年半にして始めて自分で交換した部品がバッテリーとは・・・私のクルマ魂よ、どこへ行った?

購入当初の話

 サイバーCR-Xを超えるデザイン+性能を求めていた自分ですが、待てど暮らせどそんな車は出てきません。求めているのはシビックじゃないし、インテグラでもない、タイプRでもないんです。そしてインサイトでもない。でもCR-Xを乗り続けていくことが出来なくなったからには、考えを改めることにしました。

 さて、街中のあちこちでヴィッツを見かけるようになって、面白いデザインだなとつくづく感じていました。なんと言っても見飽きない、色気のあるボディーデザインが印象的でした。これは5年たった今でも変わりません。また当初、5~6年後に標準になるであろう先進的なクルマだ、とも感じました。※写真はどこかのモーターショーのヴィッツオープンです。

スポーティーモデルが出るうわさも聞きつつ、一度研究しはじめてしまうとそんなものは待ちきれなくなって購入に至りました。グレードは、いちばん下の1000cc ATです。価格や燃費が魅力でした。それまでの車遍歴で歪んでしまった(?)クルマへの要求を下げに下げて、一旦「ベーシック」から出直そうと思ったのです。

色はイエローメタリックですが、この色を選んだのは理由があります。最初に見たとき、ヴィッツは前から見ると動物みたいで、野うさぎっぽくて面白いなと思いました。グリルが鼻です。初期型ではアクアグリーン(緑の入った水色)とこの色で迷いましたが、動物ならこれだろうというよく分からない理由でこの色にしました。
しかし、他の計算もありました。この色なら洗車不要だ!と怠け魂が語りかけたのです。それまで乗っていた黒や赤はそれはもう、洗車せずにはいられない色でした。シャンパンゴールドやイエローメタリックは、ある意味汚れ(砂やホコリ)と同じ色のため、全く気にならないんです。

さすがに1000ccでは、加速は本当に弱いですが、高速も難なく走れるし、安定しています。ATでもギアを選んでやれば、一生懸命走ります。燃費も平均17kmくらい行ってます。結局車ってこれで充分かもしれないなーと思わせるクルマです。全く、持っていることを意識させないクルマでもあり、何もせず、何も考えず5年目を迎えてます。

おおー高級ぽい。

ACURA1.6EL

本当は・・

本当はこれが欲しかったんです。ACURA 1.6EL
残念ながら日本にはないですね、こういうの・・・何ででしょう。1600ccで高級なセダン。
今でもいいなあと思います、これなら。

唯一のセダン

 コンパクトカーといえばハッチバックを連想する私ですが、一度だけこんなセダンに乗ったこともあります。なぜこんな地味なクルマを購入するに至ったか・・・?

まずコンパクトの要素は揃っていました。1600cc、高級感、シャープでクールなデザイン。これはシビックフェリオベースの派生車で、はっきり言って個性の薄いクルマでしたが、北米ではアキュラ1.6EL(ホンダの高級車ブランド)として販売されていました。ここが私にフックしました。なんだかアキュラブランドって言うとカッコイイ気がするじゃないですか。だからシビックの派生ではなく、アキュラ仕様にしてしまえばOKじゃないかと・・・
エンブレムなどはその辺で売ってましたので、まず交換しました。さらに無限のフェリオ用リヤウイングをつけたりなんかして、クルマがマイナーなだけに、見た人は何のクルマか分からなかったんじゃないかと思います。しかも5MTという超マニアックセレクト。リヤのスタビライザーもつけて、マフラー変更。外見にはちょっとしたスポーツセダンでしたがしかし、いかんせん内装は「グレー」で落ち着いたフツーのセダン。残念ながらあと一歩何かが足りませんでした。

クルマの骨格はフェリオですから、非常に素性のいい車ではありました。エンジンは1600ccで120PS程度で充分。CR-XのZC(1600cc 130PS)に近いスペックでしたが、車重orギヤ比のせいかCR-X、ZC程のトルク感が無かったのを覚えています。また音や振動も押さえ込まれていますので刺激はありませんが、スイスイと5MTで気持ちよく走ることが出来ました。また、エンジンを回した時の快音はやっぱりHONDAです。

もう少しスパルタンな内装であればよかったことでしょう。アキュラのほうは内装が黒くて、確か本皮シートで高級感が漂っていました。日本にはない仕様です。
ドマーニはもうカタログには載っていませんが、1500~1600cc程度でこういう高級感を出したセダンは、今では見つかりません。エンジンなどはこれで充分だと思うのは私だけでしょうか。アメリカやヨーロッパにはあるのに、なぜ日本で1500cc程度で車格の高いクルマがないのか私には不思議です。